ー中古車購入前の整備チェックリスト|安心して乗るためのポイントー
2025.11.14

中古車の購入は新車に比べてお得な選択肢となりますが、その分、車の状態や整備履歴をしっかりと確認することが重要です。中古車には新車と異なり、過去にどんな使用歴があるのか、どんな整備が施されていたのか分からないため、購入後のトラブルを避けるためには事前に整備をしっかり確認しておく必要があります。この記事では、中古車購入前の整備チェックのポイントや注意すべき点について解説します。
1. 中古車購入前に確認すべき整備項目
中古車を購入する際、どの部分を重点的に整備点検すべきかを把握しておくことが大切です。以下に挙げるポイントを押さえておくと、車の状態がよく分かり、安心して購入できるでしょう。
1-1. エンジンチェック
エンジンは車の中で最も重要な部分の一つです。エンジンが不調であれば、走行に支障をきたし、最終的には大きな修理費用が発生してしまいます。
- エンジンの異常音
中古車を試乗する際、エンジンの異常音に注意してください。異常音(カタカタ音やガラガラ音)が発生していないか確認します。これらの音がする場合、エンジン内部に問題がある可能性があります。 - エンジンオイルのチェック
エンジンオイルの状態も重要です。オイルが古くなっていたり、汚れがひどい場合、エンジンの性能が低下している可能性があるため、早急にオイル交換が必要です。
1-2. ブレーキの状態
ブレーキは車の安全性に直結する部分であり、特に重要です。ブレーキの効きが悪いと重大な事故を引き起こす可能性があります。
- ブレーキパッドとローター
ブレーキパッドが摩耗していると、ブレーキの効きが悪くなります。パッドの残量を確認し、交換が必要かどうかを確認しましょう。また、ブレーキローターにも異常がないかをチェックします。 - ブレーキ液の量と状態
ブレーキ液が減っていたり、汚れているとブレーキの効きが悪くなる可能性があります。ブレーキ液の状態も重要なチェックポイントです。
1-3. サスペンションと足回りの確認
サスペンションや足回りの状態が悪いと、走行中に不安定になり、快適なドライブができなくなります。
- サスペンションの確認
車を少し揺すってみて、異常な音がしないか、足回りに異常がないか確認します。サスペンションが劣化していると、車の安定性が低下します。 - タイヤの摩耗具合
タイヤの摩耗が進んでいると、グリップ力が低下し、危険な状況を招く可能性があります。タイヤの溝の深さや均等に摩耗しているかを確認しましょう。
2. 中古車購入後の整備とメンテナンス
中古車購入後にすぐに行うべき整備についても考慮することが重要です。購入後すぐに必要な整備を行うことで、車を長く安全に使用することができます。
2-1. オイル交換とフィルター交換
中古車購入後、最初に行うべき整備はエンジンオイルの交換です。オイルはエンジンをスムーズに動かすために重要な役割を果たします。
- オイル交換のタイミング
以前のオーナーがオイル交換を適切に行っていたか確認することができない場合、購入後すぐにオイルを交換することをお勧めします。 - オイルフィルターの交換
オイルフィルターもエンジンオイルと同時に交換します。フィルターの交換を怠ると、エンジン内の汚れが除去できず、エンジンの寿命が縮む原因になります。
2-2. タイヤとブレーキのチェック
購入後にまずチェックすべきなのはタイヤとブレーキの状態です。タイヤやブレーキは車の走行安全に直結する部分ですので、購入後すぐに点検しましょう。
- タイヤの交換
タイヤの摩耗具合をチェックし、交換が必要か判断します。また、タイヤの空気圧も確認しておきましょう。空気圧が低いと燃費が悪化し、タイヤの寿命も短くなります。 - ブレーキパッドの交換
購入後、ブレーキパッドの状態を確認し、必要に応じて交換を行います。異常を感じる前に整備をしておくことで、安全性が高まります。
2-3. エアフィルターと冷却液の交換
エアフィルターや冷却液の交換も中古車購入後には重要な整備項目です。
- エアフィルターの交換
エアフィルターはエンジンに必要な空気を清潔に保つ役割を果たします。汚れたエアフィルターはエンジン性能を低下させるため、定期的に交換しましょう。 - 冷却液のチェックと交換
冷却液が不足している、または汚れている場合、エンジンのオーバーヒートを引き起こす可能性があります。冷却液の量と状態を確認し、必要に応じて交換します。
3. 中古車購入時に注意すべき整備履歴の確認
中古車を購入する際、整備履歴がしっかりと記録されているかも重要な確認ポイントです。整備履歴が残っていれば、車の状態をより正確に把握することができます。
3-1. 整備履歴の確認方法
中古車販売店によっては、整備履歴を提供してくれる場合があります。履歴が残っていない場合でも、整備士にチェックを依頼することで、車の状態を把握できます。
- 定期点検の有無
車が定期的に点検を受けていたか、過去に重大な修理が行われているかを確認することができます。 - 事故歴の有無
車が事故にあった場合、修理歴が残っていることがあります。事故歴があれば、その後の整備状況や車の安全性についても考慮する必要があります。
3-2. 中古車販売店選びのポイント
信頼できる中古車販売店を選ぶことも、整備の質を確保するために重要です。信頼できる販売店は、車両の状態を正直に伝えてくれます。
- レビューや口コミのチェック
販売店の評判をインターネットで調べ、過去の購入者のレビューや口コミを参考にすることが大切です。 - 保証制度の確認
中古車販売店が提供している保証内容を確認しましょう。保証があれば、購入後に不具合が発生した場合でも安心です。
まとめ
中古車の購入は、新車に比べてお得な選択肢ですが、その分慎重なチェックと整備が求められます。エンジンやブレーキ、タイヤなど重要な部分の状態を確認し、購入後すぐに必要な整備を行うことで、安全で快適なカーライフを実現できます。また、整備履歴をしっかりと確認し、信頼できる販売店から購入することも大切です。中古車購入時にしっかり整備を行い、長く乗り続けるための準備を整えましょう。
