ー車の整備に必要な道具一覧:初心者が揃えるべき基本工具と使い方ー
2025.06.13
車の整備に挑戦するには、適切な道具を揃えておくことが大切です。車整備は初めて取り組む方でも、基本的な道具を使いこなせば自宅で簡単なメンテナンスや交換作業を行うことができます。今回は、車整備に必要な基本的な道具や使い方、注意点について詳しくご紹介します。
1. 車整備の基本工具:必須アイテム
車整備に必要な道具は多岐にわたりますが、まず揃えておきたいのが基本工具です。基本工具を揃えておくことで、日常的なメンテナンスや簡単な部品交換が可能になります。ここでは、最低限必要な工具をいくつかご紹介します。
1-1. ソケットレンチセット
車の整備において最も使用頻度が高いのが、ソケットレンチセットです。ボルトやナットを回すための道具で、サイズが異なる複数のソケットが含まれています。車のパーツにはさまざまなサイズのボルトが使用されているため、ソケットレンチセットがあると効率的に作業が行えます。
- ポイント:ラチェット機能付き
ラチェット機能付きのソケットレンチは、スムーズな回転をサポートしてくれ、手間が軽減されます。狭いスペースでの作業にも便利です。
1-2. ジャッキとジャッキスタンド
車の下部を点検・整備する際には、車を持ち上げるためのジャッキとジャッキスタンドが必要です。特にタイヤ交換やブレーキパッドの点検など、車の下部にアクセスする際に欠かせません。
- ポイント:耐重量を確認
車の重量に合ったジャッキとスタンドを選び、安全に作業できるようにします。作業前にはジャッキの安全性を必ず確認しましょう。
1-3. ドライバーセット
車にはさまざまなネジが使われています。特に内装部分や電装系のパーツでは、ドライバーを使ってネジを外す場面が多くあります。ドライバーセットを揃えておけば、どんなネジでも対応できます。
- ポイント:プラスとマイナスの両方揃える
ドライバーセットはプラスとマイナスの両方が入っているものを選びましょう。また、グリップがしっかりしたものが作業しやすくおすすめです。
2. 初心者が持っておきたい補助工具
基本工具に加えて、初心者にも扱いやすい補助工具があると、車の整備がさらにスムーズになります。補助工具は、特定のパーツや作業に役立つアイテムで、より効率的に作業を進めるのに役立ちます。
2-1. トルクレンチ
トルクレンチは、ボルトやナットを適切な力で締めるための工具です。車のパーツは規定トルクで締める必要があり、過度に締めすぎたり、逆に緩すぎたりすると故障の原因になります。特にエンジン周りやサスペンションなど重要な部品の締め付けにはトルクレンチが必須です。
- ポイント:トルク設定可能なタイプ
規定トルクを設定できるトルクレンチがあると、初心者でも安心して作業できます。メーカーの推奨トルクに合わせて設定しましょう。
2-2. プライヤーとニッパー
配線やパイプを固定するための工具としてプライヤーとニッパーは重宝します。プライヤーは挟んで回す、押すといった多目的に使用できるため、車の整備に役立ちます。
- ポイント:絶縁タイプが安心
電装系の作業も考慮するなら、絶縁タイプのプライヤーを用意すると安全です。また、サイズや形状が異なるものを揃えておくとさらに便利です。
2-3. ブレーキパッドスプレッダー
ブレーキのメンテナンスを行う際に便利なのが、ブレーキパッドスプレッダーです。ブレーキパッドを交換する際にピストンを戻すために使います。この道具があれば、ブレーキパッドの交換作業が楽に行えます。
- ポイント:使い方が簡単なものを選ぶ
スプレッダーは使いやすさが重要です。初めての方でも簡単に使えるものを選ぶと良いでしょう。
3. 日常のメンテナンスに役立つアイテム
日常的に車の状態をチェックするためのアイテムも揃えておくと、トラブルを未然に防げます。簡単なメンテナンスは自宅で行うことで、安心して車を運転することができ、費用も節約できます。
3-1. タイヤゲージ
タイヤの空気圧は、燃費や走行性能に大きく影響します。タイヤゲージがあれば、空気圧をこまめにチェックでき、タイヤの状態を最適に保てます。
- ポイント:デジタル表示が見やすい
視認性の高いデジタル表示のものを選ぶと、正確に空気圧を確認できるため安心です。
3-2. オイルジョッキとフィルターレンチ
エンジンオイルの交換時に役立つのがオイルジョッキとフィルターレンチです。エンジンオイルは定期的に交換が必要なため、自宅で交換する場合には専用の道具があると便利です。
- ポイント:メモリ付きのジョッキを選ぶ
オイルの量を調整できるメモリ付きのジョッキが便利です。また、フィルターレンチもオイルフィルターに対応したサイズを選ぶと作業が楽に進みます。
3-3. ジャンプスターター
バッテリー上がりを防ぐために役立つのがジャンプスターターです。バッテリーの電力が不足してしまった場合、すぐに対応できるため、長時間運転する際や冬季に備えて用意しておくと安心です。
- ポイント:コンパクトで持ち運びやすいものを
車内に常備できるコンパクトなタイプがおすすめです。USBポートなどの機能が付いた多機能タイプも便利です。
4. 車整備の際の安全対策と注意点
車整備には必ず安全対策が必要です。道具が揃っていても、正しい手順と安全対策を怠ると事故やケガの原因になります。以下の点を守って、安心して整備を行いましょう。
4-1. 防護具を着用する
整備の際には、防護具をしっかりと着用しましょう。特に車の下で作業する際や高温になるエンジン周りの作業では、手袋やゴーグルを使用することが重要です。
- ポイント:耐油・耐熱性のある手袋
整備に適した手袋やゴーグルで、自身の安全を守る準備をしておきましょう。
4-2. 安全な場所で作業を行う
整備を行う際は、必ず平坦で安定した場所を選んで作業を行いましょう。傾斜のある場所では車が動いてしまう危険があります。また、ジャッキを使用する際には、必ずジャッキスタンドで車を固定してください。
4-3. 工具の使用方法を理解する
各工具には正しい使用方法があるため、説明書や動画などで使用方法を確認してから作業を行いましょう。特に、初めて使う工具はしっかりと使い方を理解しておくことで、トラブルや事故を防ぐことができます。
まとめ
車の整備に必要な道具は多岐にわたりますが、基本工具と補助工具、日常的に使えるアイテムを揃えることで、効率的に安全に作業を進めることが可能です。特に初心者の方は、まずは基本的な工具から始め、慣れてきたら補助工具などを追加していくと良いでしょう。また、安全対策を徹底して、安心して車の整備を楽しむことが重要です。道具を揃え、正しい使い方を身に付けることで、愛車のメンテナンスを楽しく続けていきましょう。