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ー車整備における点検内容:安全運転のための基本チェック項目ー

2025.06.20

 

車の安全を保つためには、定期的な整備と点検が欠かせません。特に点検では、走行性能や安全性能の確認を行うことで、事故や故障のリスクを未然に防げます。今回は、車整備における基本的な点検内容について、具体的な項目とその重要性を解説します。

 

1. 車の基本的な点検項目:エンジン関連

エンジンは車の心臓ともいえる重要な部分です。エンジン周りの点検を行うことで、エンジンの性能を維持し、燃費の向上やトラブルの防止が期待できます。ここでは、エンジン関連の点検項目を確認しましょう。

 

1-1. エンジンオイル

エンジンオイルはエンジン内部の潤滑剤として働き、摩擦を減らしエンジンの寿命を延ばす役割を担っています。エンジンオイルの量や汚れ具合をチェックし、不足していたり汚れていたりする場合には補充や交換が必要です。

  • ポイント:オイルレベルゲージの確認
    エンジンオイルの量を測るオイルレベルゲージを使用し、適切な量か確認します。特にエンジンを冷ました状態で確認するのが理想です。

 

1-2. 冷却水(ラジエーター液)

エンジンを冷却するための冷却水は、エンジンが過熱するのを防ぐ重要な役割を果たしています。冷却水が不足するとオーバーヒートの原因になり、エンジンの損傷につながります。

  • ポイント:適切な冷却水レベルの維持
    冷却水が減っている場合には補充が必要です。また、交換時期が来たら新しい冷却水に入れ替えることも重要です。

 

1-3. バッテリーの状態

バッテリーは車の電源を供給する重要なパーツで、エンジンの始動や電装品の動作に関わっています。バッテリーが劣化すると、エンジンがかからなくなる恐れがあるため、定期的なチェックが必要です。

  • ポイント:バッテリー液と端子の確認
    バッテリー液が減っている場合は補充を行い、端子の腐食や緩みもチェックします。また、交換時期を確認し、必要に応じて新しいバッテリーに交換します。

 

2. 走行に影響する重要な点検項目:ブレーキとタイヤ

走行中の安全性に直結するのがブレーキとタイヤの状態です。これらのパーツは使用頻度が高く、定期的な点検や交換が欠かせません。ここでは、ブレーキやタイヤの具体的な点検内容を説明します。

 

2-1. ブレーキパッドとブレーキオイル

ブレーキパッドは摩耗しやすい部品のため、減っている場合には交換が必要です。また、ブレーキオイルも一定の期間で交換することでブレーキ性能を保てます。

  • ポイント:パッドの厚み確認
    ブレーキパッドの厚みが規定値以下になった場合は交換します。目安として、4mm以下になると交換が推奨されます。

 

2-2. タイヤの空気圧と溝の深さ

タイヤの空気圧と溝の深さも、車の走行性能や安全に大きく影響します。空気圧が不足していると、ハンドリングが不安定になるほか、燃費も悪化します。また、タイヤの溝が浅くなるとブレーキ距離が伸びてしまうため、危険です。

  • ポイント:空気圧の定期チェック
    タイヤゲージを使用して空気圧を確認し、適切な圧力に調整します。また、タイヤの溝の深さも目視で確認し、1.6mm以下になっている場合は交換します。

 

2-3. サスペンションの状態

サスペンションは車の乗り心地や安定性を左右する重要な部品です。異音がする、車高が下がっているなどの異常があれば、サスペンションの交換や修理が必要です。

  • ポイント:異音や不安定な乗り心地のチェック
    サスペンションに異常がある場合、乗り心地が悪くなり異音が発生することが多いです。気になる症状があれば点検を行い、必要に応じて修理を検討します。

 

3. 電装系や内装部分の点検内容

車内の電装系も点検を怠るとトラブルの原因となります。ライトやエアコン、ワイパーなどの電装系の機能を確認することが大切です。また、内装の清掃や簡単なメンテナンスも快適な車内環境を保つために重要です。

 

3-1. ヘッドライトやテールランプ

ヘッドライトやテールランプは夜間の視認性や他車への合図に重要な役割を果たしています。電球が切れていないか、ライトの向きが適切かを確認します。

  • ポイント:電球の交換とレンズの清掃
    切れた電球は速やかに交換し、レンズの曇りも拭き取ると視認性が向上します。特に夜間の運転が多い場合には定期的にチェックしましょう。

 

3-2. ワイパーとウォッシャー液

雨天時の視界を確保するためには、ワイパーの状態やウォッシャー液の残量をチェックします。ワイパーのゴムが劣化していると水滴をうまく拭き取れず、視界が悪くなってしまいます。

  • ポイント:ワイパーゴムの交換
    ワイパーのゴムは、拭き取り性能が低下したら交換します。ウォッシャー液も常に満タンにしておき、必要に応じて補充を行いましょう。

 

3-3. エアコンとフィルター

エアコンの効きが悪い場合や異臭がする場合は、フィルターの交換やエアコンの点検が必要です。快適な車内環境を保つためにエアコンの点検は欠かせません。

  • ポイント:フィルターの定期交換
    エアコンフィルターは目安として年1回の交換が推奨されています。交換することで空気の流れが改善し、異臭も防止できます。

 

4. 車整備の頻度とスケジュール

車の整備は日常点検と定期点検に分かれ、それぞれでチェックすべき項目が異なります。適切なスケジュールで整備を行うことで、車の寿命を延ばし、安心して運転できるようになります。

 

4-1. 日常点検の重要性

日常点検は、ドライバー自身が走行前に行う簡単な点検です。目視や簡単なチェックで済む項目が多いため、毎日行うことで早期に異常を発見しやすくなります。

  • チェックリスト:タイヤの空気圧、ライト、ブレーキ
    タイヤの空気圧やライトの確認、ブレーキの効き具合を意識して日常点検を行います。

 

4-2. 定期点検のスケジュール

定期点検は、法定点検として6ヶ月または1年ごとに行うことが義務付けられています。整備工場やディーラーでプロによる詳細な点検を受けることで、見逃しがちな部品の劣化や異常も発見できます。

  • 法定点検と任意点検の違い
    法定点検は義務であるため必ず行う必要がありますが、任意点検も年1回受けることで車の安全性を高めることができます。

 

まとめ

車の安全を保つためには、日常点検と定期点検のどちらも欠かせません。エンジンやブレーキ、タイヤなどの基本的な項目から、電装系や内装部分の点検まで、各パーツを確認しながら整備を進めることが重要です。特に、エンジンオイルや冷却水、ブレーキの状態は走行性能に大きく影響を与えるため、定期的なチェックを心がけましょう。安全なドライブを楽しむためにも、適切なスケジュールでの点検と整備を習慣化することが大切です。

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